ステップワゴン3列目シートの乗り心地に関する評価はどうか?

ロングスライドやベンチシートで注目されることの多い2列目シート。

一方で、3列目シートはどうでしょう?

2列目ほど情報そのものが多くありませんよね。

ここではそんな、ステップワゴンの3列目シートを深掘りしていきたいと思います。

目次
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ステップワゴン3列目シートの特徴

3列目シートは床下格納を採用

ステップワゴンの3列目シートは「マジックシート」。

これはシートを丸ごと床下に格納することができる仕様です。

あら不思議、さっきまであった3列目シートが(魔法のように?)なくなります。

これで大きな荷物も余裕で積むことができます。

カバーマットをひけば完全にフラットな床になるので、2列目シートを前方にスライドさせれば、人だって寝転ぶことができます。

この空間にベッドキットを取り付けて、本格的な車中泊を楽しむのもいいと思います。

ステップワゴンの3列目シートは、このマジックシートが最大の魅力です。

わくわくゲートでモノも人もフリーアクセス

3列目シートの関連では「わくわくゲート」も。

これはバックドアを左右に分割して開け閉めすることができる仕様のことです。

新型ステップワゴン(RP型)から採用されました。

少ないスペースでも簡単に開くことができるので、荷物の出し入れがしやすくなります。

荷物にとどまらず、わくわくゲートから人が後席(3列目シート)にアクセスすることもできます。

さらに2列目がキャプテンシートなら、そのまま運転席までだってウォークスルー可能(そんな遠回りする人いないかもしれませんが…)。

このように、わくわくゲートはモノ・人の「フリーアクセス」を可能にします。

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ステップワゴン3列目シートの乗り心地は?

先に言っておくと、ステップワゴン3列目シートの座り心地は、評価低めです。

あまり快適でない、と。

3列目シートの床下格納(マジックシート)と乗り心地は、トレードオフの関係にあります。

床下格納ができる代わりに、乗り心地は犠牲になってしまっているという。。

具体的にどういうことがみていきましょう。

ステップワゴンの3列目シートはクッション性なく狭い

「3列目シートの座面はクッション性がなくてかたい」

「背もたれはフラットでフィット感がない」

ステップワゴンの3列目シートには、こういった口コミが多いです。

1列目・2列目のようなキャプテンシートなら、座ったときに包み込まれるようなホールド感がありますが、こういったところが3列目ではなくなります。

また、サイズ的にも狭い。

大人の男性が3人が座って長時間ドライブをするとなると、正直しんどい。

このように評価の低いステップワゴンの3列目シートですが、クッション性アップのためには座布団、シートカバーをつけるといいでしょう。

ホンダ純正のランバーフィットなんかもあります。

腰をサポートするクッションがあると、長時間座っていても驚くほど疲労の蓄積が軽減されます。

ステップワゴンの3列目シートは、床下格納して荷室にするのか、クッションなどを使って座席にするのか、この見極めが大事ですね。

ライバルミニバンの3列目シートは?

3列目シートで乗り心地がいいと評価が高いのはセレナです。

セレナの3列目は、サードシート用オートスライドドアスイッチやパーソナルテーブル、USBソケットなど、室内装備のレベルが頭一つ抜けています。

他ではあまりないですが、3列目のシートスライドもできます。

座り心地にしても、クッション性が高く、ステップワゴンより上です。

ちなみに同じホンダのオデッセイは、ステップワゴン同様に床下格納を採用していますが、シートにはクッション性があって座席として十分に機能します。

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ステップワゴンの足元空間は狭い?

足元空間は、基本的にライバルミニバンとそう変わるものではありません。

セレナやヴォクシーもそうですが、専用エクステリアでない標準グレードなら、5ナンバーにおさまるサイズになっています。

この5ナンバーという限られた寸法で3列目の足元まで確保するとなると、車種を問わずおのずと限界があります。

なので足元空間はそんなに差別化できるところではありません。

セレナはサードシートスライドさせることができるという点で秀でてはいますが。

3列目シートまわりの室内装備

ステップワゴンは3列目にドリンクホルダーが5つあります。

ドリンクホルダーはペットボトルやスマホを置いておくのに必須。

アクセサリーソケット(DC12V)もあります。

ここにはアダプターがあれば、USBケーブルを接続することができます。

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チャイルドシートは装備できる?

ステップワゴンは3列目ではなく、2列目にチャイルドシートをつけることができます。

ISOFIX(アイソフィックス)に対応。

アイソフィックスとは、シートベルトを使わずクルマの金具とチャイルドシートを直接、連結できる規格のことです。

簡単に取り付けられ、シートベルトで固定するタイプより取り付けミスも少ないです。

赤ちゃんの安全は何より優先させたいですよね。

ステップワゴンの3列目シートは収納推し

「ミニバンの3列目シートは収納メイン」

こう捉える人も少なくないでしょう。

この発想にステップワゴンはピッタリだと思います。

普段は4人あるいは5人家族で乗って、たまに人数が増えたときにだけ3列目まで座席として使う、というようなイメージです。

そもそもミニバンの3列目シートは、日常的にはこういう使い方が多いと思います。

ステップワゴンでは、マジックシートでかなり広い荷室空間をつくり出せるクルマ。

”3列目シートは収納メイン”にもってこいです。

座席としてのメリットも実はある

ステップワゴン3列目シートは、実はライバルミニバンにはない、座席としてのメリットもあります。

それはシートが「6:4分割方式」になっていること。

画像をみていただくとわかりますが、ステップワゴンの3列目シートは左右非対称になっています。

これにより、シートの境目がシートのセンターにこず、3列目シートの真ん中に座る人はちゃんとシートの上に座ることができます。

セレナ・ヴォクシーでは5:5分割でシートの真ん中に溝がきてしまうのですが。

この点、ステップワゴンの左右非対称なサイズの3列目シートは、実はすこし優れているのです。

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3列目シートの荷室比較

荷室の広さをミニバン比較

ステップワゴンの荷室サイズです。

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荷室サイズ

  • 開口部高さ:1270mm
  • 開口部幅:1180mm
  • 床面地上高:445mm

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数字だけ見てもパッとしないかもしれませんが、これはヴォクシーやセレナと比べて最も広いです。

広いうえに、ステップワゴンでは荷室につながるバックドアがわくわくゲートになっていて、横開きができるメリットもありました。

もちろん、普通のバックドアのようにタテ開きもできます。

このようにステップワゴンにおける荷室のユーティリティは、他のライバルミニバンより明らかに上ですね。

セレナのデュアルバックドアと比較

セレナもバックドアにはこだわりがあります。

デュアルバックドアといって、縦開きを2段階で選ぶことができます。

ステップワゴンがヨコの2段階なら、セレナはタテの2段階です。

バックドアって大きいですし、開けるのに力がいりますよね。

女性や子どもにとって、実は一苦労だったりします。

その点、セレナのデュアルバックドアは、上半分だけ開けることができるようになっているので、大きな力は必要ありません。

上だけ開けて、荷物の積み入れも簡単です。

ただ、重たい荷物を考えると、ある程度高い位置まで持ち上げる必要があるので、逆に力がいります。

そんなシーンでは、ステップワゴンのわくわくゲートからの方がラクですね。

3列目シートの格納方法を比較

ステップワゴンの床下格納に対してセレナ、ヴォクシーではどちらも跳ね上げ式になっています。

荷室の広さをいちばん確保できるのは、言うまでもなく床下格納。

ただ跳ね上げ式にもメリットはあります。

それはよりシンプルに格納できることです。

この点はヴォクシーが優れていて、シート下のレバーを引けばそのまま持ち上がり、格納されていきます。

ワンタッチな感覚で非常に楽チンです。

セレナは3列目を格納したとき、シートがかなり出っ張ります。

その分荷室を圧迫することになってしまいますね。

ステップワゴンの床下格納によってできる空間とは、パッと見でかなり違うのがわかると思います。

以上みてきたように、3列目シートを「荷室」ととらえたときのベストアンサーは、ステップワゴンです。

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ステップワゴン3列目シートの乗り心地に関する評価まとめ

ステップワゴンの3列目シートの特徴はマジックシート(床下格納)&わくわくゲートです。

これによりモノも人も、アクセスが容易になります。

一方で、乗り心地の評価は高くありません。

クッション性は、座布団やカバーなどのアクセサリで補いましょう。

ステップワゴンの3列目はどちらかといえば座席というより、荷室という認識に寄せるのが正解です。

それでは最後までお読みくださりありがとうございました。

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