新型ステップワゴンの大きな特徴の一つであるわくわくゲートですが、評判はどんなものでしょうか?
一部には「ダサい」「いらない」などの意見も見受けられ、廃止の噂さえありますが、どんなメリット・デメリットがあるのか深掘りしていきたいと思います。
新型ステップワゴンのわくわくゲートとは?
まず最初に、ステップワゴンのわくわくゲートについて簡単におさらいしておきます。
この記事をお読みの方には説明も不要かとは思いますが、念のために。
わくわくゲートは横開きのサブドアを備えたテールゲート
新型ステップワゴンのテールゲートは大開口の横開き式サブドアを備え、状況によって臨機応変に使うことができます。
テールゲートの左側2/3ほどがサブドアとして独立して開く仕組みになっていて、開度は3段階に。
通常とおりに縦に開くこともできるので、クルマの後方スペースが限られているときは横開きを、家具などの大きな荷物を載せるるときは縦開きを利用するなど、シーンに合わせて使い分けることができます。
ステップワゴンの「B」以外には、全タイプに標準装備されています。
マジックシートとの合わせ技
マジックシートも新型ステップワゴンからの採用で、3列目シートの床下収納が左右個別にできるという機能です。
このマジックシートを利用して3列目シート左側を床下収納しておけば、わくわくゲートからは荷物だけでなく人の乗り降りも可能になります。
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ファミリーや、そうでなくとも大人数でクルマに乗って遠出するときは荷物が多くなりますよね。
普通のバッグでも4つ・5つとなるとけっこうな空間を使います。
そこにサブのバッグだ、ショッピングバッグだ、とどんどん増える。
そこで、これらがさっとしまえて、さっと取り出せるのは非常にありがたい。
わくわくゲートはそんなニーズに応えてくれるでしょう。
では次に、わくわくゲートの評判のうち「悪い」ものをピックアップしていきたいと思います。
わくわくゲートの悪い評判
縦開きをするとかなりの後方スペースを必要とする
ステップワゴンのテールゲートを縦に開くと、実は予想以上に後ろへ張り出します。
競合車のセレナやヴォクシーと比べてもより大きな後方スペースを必要とします。
これはステップワゴンのテールゲート開口部サイズが大きなこととトレードオフの関係になります。
ステップワゴンは荷室開口部を最大限低くするためリヤバンパーを採用していません。
開口部が他の車種よりも広い分、それを覆う大きなテールゲートがよりビッグサイズに。
これが開くことになるので、より大きなスペースを必要とするんですね。
縦開きをするにはテールゲートが重い
テールゲートは成人男性でも開けるのに力が必要なくらい重たいです。
女性や子どもならもっとしんどいです。
なので、ステップワゴンのテールゲートは基本的にわくわくゲートのサブドアで横開きにするのが正解です。
実際のユーザーも縦開きにすることはほぼないと言っていたりします。
よっぽど大きな荷物を積み込むとき以外は、横開きです。
運転席からの視界が悪くなる
ルームミラーで後方を確認するときのことをイメージしてみてください。
そこには常にわくわくゲートの、タテのラインが入るのです。
パッとイメージできそうで意外とできなくないですか?
そんなクルマにあまり乗ったことないですものね、無理はありません。
これは気になる人は気になるところではないでしょうか。
ただ、すぐに慣れてしまうというユーザーの声もありますので、あまりセンシティブになりすぎるところでもないのかもしれませんね。
子どもが乗り降りするには注意が必要
ん?
むしろ子どもが乗り降りするためのわくわくゲートでは?と思いませんか?
なぜ子どもの乗り降りに注意が必要なんでしょうか。
それはわくわくゲートの地上高にあります。
ステップワゴンのスライドドア部はステップ高が390mmなのに対してわくわくゲートは445mmほどになります。
つまり、スライドドアから乗り込むときに比べて50㎝以上も足を高く上げなければならないのです。
これは小さな子どもには大きな段差となりえますし、もし乗るのに失敗し後ろに転倒して頭でも打ったら大変です。
それだけ気をつけた方がよさそうです。
追突時の不安がある
出典:イラストAC
さきほども述べたようにステップワゴンのテールゲートにはバンパーがありません。
バンパーはクルマが何かに衝突したときに衝撃を和らげる役目を担っているパーツなので、これがないのは少し不安。
クルマに乗っていて追突された経験がある方は少なくないのでは?
かく言うボクもその1人。
渋滞も何もしておらず、何の変哲もない状況で信号待ちをしていたときに追突されました。
ゆっくりなスピードでしたが、衝撃はすごいものです。
という経験が2度、あります。
そのとき考えもしませんでしたが、バンパーのおかげでいくらか衝撃がやわらいでいたのでしょうね。
そのバンパーがないっていうのはどうなのか、ちょっと心配になりますよね。
では、今度はわくわくゲートの「いい」方の評判をみていきたいと思います。
わくわくゲートのいい評判
女性・子どもでもかんたんに開け閉め可能
わくわくゲートは横開きで使いましょうとさっき言っていましたが、縦開きのときと違って横開きのときはサクッといくんですね。
これで荷物の出し入れも本当に気軽にできます。
スーパーで買い物をしたらスライドドアをあけて2列目に載せる選択肢もありますが、わくわくゲートをちょい開けしてパッと荷室に運ぶ方が絶対にラクそうです。
スライドドアが開くのを待つより早いでしょうしね。
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直接運転席までアクセスできる
わくわくゲートから荷物を積み、そこから運転席までいくのに、わざわざ外から回りこまなくても中から直接進んでいくことができます。
これってわくわくしません?
このショートカット感、なんだか、いい。
夏の熱された空気をすぐに逃がせる
夏の炎天下のもとクルマに乗り込むときって車内がカンカンに熱くなっていていますよね。
即クーラーを風量マックスでかけつつ、窓を全開にして空気をいれかえますよね。
このときわくわくゲートがあればサッと大きな空気の逃げ道をつくることができます。
この使い方はユーザーじゃないとなかなか思いつかないですし、想定された使用法じゃないでしょうけど、確実に活用できそうですよね。
クーラーの風が直進してわくわくゲートに向かい、すぐに室内が平常とおりになるでしょう。
セレナのデュアルバックドアとの比較でみえる優位性
出典:日産セレナサイト
セレナのデュアルバックドアは、縦に2段階の開閉ができるようになっています。
どちらの方が使いやすいのかという議論がありますが、このデュアルバックドアは女性には優しくないかもしれません。
というのは、上側のサブドアが位置的に高くなってしまうので、重たい荷物を持ち上げるのには少々苦労するからです。
例えばスーパーで10kgの米を買って、それをセレナのサブドアまで持ち上げるとなると、女性にはまず厳しいでしょう。
というか、もうわざわざデュアルバックドアを使うこと自体断念すると思います。
この点、わくわくゲートならひょいっといけるくらいの高さなので余裕です。
それに加えて人の乗り降りもできるわけですから、使い勝手はステップワゴンの方がよっぽど優秀です。
ステップワゴン わくわくゲートの評判まとめ
わくわくゲートは次のような「悪い」評判があります。
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・縦開きをするとかなりの後方スペースを必要とする
・縦開きをするにはテールゲートが重い
・運転席からの視界が悪くなる
・子どもが乗り降りするには注意が必要
・追突時の不安がある
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また次の「いい」評判があります。
[st-mybox title=”「いい」評判” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
・女性・子どもでもかんたんに開け閉め可能
・直接運転席までアクセスできる
・夏の熱された空気をすぐに逃がせる
・セレナのデュアルバックドアより優秀
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悪い評判のうち2つは縦開きをしなければ回避できる問題ですしいいとして、追突時の衝撃がどうなのかは少し懸念されるでしょうか。
それにしても日常生活におけるメリットの方が勝っているように思いますが、どうでしょうか。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました。
✳︎画像の出典は記載のあるもの以外はすべてホンダステップワゴンサイトより