ステップワゴンのスパーダグレードは、フロントグリルやエアロなどが専用外装となり、標準グレードよりもランクアップした仕様となっています。
スパーダの押し出し感の強い顔つきなどは明らかに標準グレードと差別化されるポイントですが、一方で、外装以外ではどのような違いがあるのかわかりにくいのも事実です。
そこでこの記事では、以下の内容でお届けします。
- ステップワゴンのグレード構成
- スパーダにおける外装・内装の違い
- クールスピリットとの違い
本当におすすめなステップワゴンはどのグレードなのでしょう?
ハイブリッドを視野に入れているなら価格も大きく変わってくるのでしっかりと違いをおさえておきたいですね。
ステップワゴンのグレード構成
ステップワゴンはガソリン車とハイブリッド車を合わせて全12グレードからなります。
ステップワゴンにはどのようなグレードがあるのか、ガソリン車とハイブリッド車に分けて紹介します。
RP型ステップワゴンの基本となるのでしっかり整理しておいてください。
ステップワゴンのガソリン車ラインナップ
ステップワゴンのガソリン車は全部7グレードあり、標準モデルが3グレード、スパーダが3グレード、モデューロが1グレードとなります。
- B
- G
- G・EX
標準モデルは、廉価グレードである「B」、上位グレードである「G」「G・EX」と3つがあります。
- スパーダ
- スパーダ・クールスピリット
- スパーダ・クールスピリット・ブラックスタイル
スパーダは、ノーマルな「スパーダ」、「スパーダ・クールスピリット」、スパーダ・クールスピリットの「ブラックスタイル」といったふうにルックスにこだわったグレードが3種類あります。
モデューロX
「モデューロX」はステップワゴンのスポーティグレードで、本格的な走りを楽しみたい人に向いています。
以上、ステップワゴン・ガソリン車の価格帯は、コンプリートカーである「モデューロX」を除けば、250〜310万円程度となります。
- B・Honda SENSING:2,455,920円
- G・Honda SENSING:2,661,120円
- G・EX Honda SENSING:2,862,000円
- SPADA・Honda SENSING:2,852,280円
- SPADA・Cool Spirit Honda SENSING:3,051,000円
- SPADA・Cool Spirit Honda SENSING 特別仕様車 BLACK STYLE:3,094,200円
- Moduloモデューロ X Honda SENSING:3,510,000円
ステップワゴンのハイブリッド車ラインナップ
ステップワゴンのハイブリッド車は、全5グレードあります。
スパーダ4グレードとモデューロ1グレードの構成となっていて、ハイブリッド車には標準モデルがありません。
スパーダは標準モデル同様に「B」「G」「G・EX」グレードがあり、「G・EX」にはブラックスタイル仕様も加わります。
- スパーダ・ハイブリッドB
- スパーダ・ハイブリッドG
- スパーダ・ハイブリッドG・EX
- スパーダ・ハイブリッドG・EX・ブラックスタイル
ハイブリッド・モデューロX
ステップワゴン・ハイブリッド車の価格帯は、330万〜400万円。
ガソリン車はモデューロXを除けば250〜310万円でしたので、グッと高っていることがわかります。
ステップワゴンでスパーダの違いとは?
では、ステップワゴンの標準モデル(ガソリン車のみに設定)とスパーダにはどのような違いがあるのかについて解説します。
スパーダがどのようになっているかを中心に見ていきましょう。
外装の違い
スパーダは専用外装となっており、標準モデルよりも豪華な見た目となっています。
スパーダ専用フロントグリル
スパーダ専用フロントグリルはクロームメッキフィニッシュとなります。
標準モデルのフロントグリルは非金属のパーツであるのに対して、スパーダはラグジュアリーで洗練された印象です。
LEDヘッドライト
スパーダは二重まぶたのようなヘッドライト形状をしており、さらにインラインタイプLEDヘッドライトはキラキラとして優雅な印象を与えます。
スパーダはフォグライトもLED仕様で、さらにアクティブコーナリングライトも装備し、コーナリング時の視認性を高めています。
一方で標準モデルのステップワゴンは、「G・EX」グレードのみLEDヘッドライトが標準装備となります(ただし、インラインではない)。
スパーダ専用テールゲートスポイラー・専用エアロパーツ
スパーダのテールゲートにはリアスポイラーが装着され、スポーティな仕上がりになっています。
フロントパンバー、リアパンバーもスパーダ専用装備です。全体的に標準モデルより直線的なラインで、角ばったカンジになっています。
内装の違い
パッと見ではわかりにくい内装について、スパーダと標準モデルとの違いを紹介します。
本革巻ステアリング
スパーダは手になじみやすい本革巻ステアリングを採用しています。そのため上質なうえにグリップ感が格段によくなります。
室内はブラック基調
標準モデルの室内は、「B」がダークグレーです。
標準モデルの上位グレード「G」「G・EX」はブラウンの室内です。
スパーダはシート・インパネともブラック貴重となっており、グレード別にシート色とインパネミドルパッド色の組み合わせを選べます。
ステップワゴンの内装(シートとインパネの組み合わせ)は、実はかなりたくさんの種類があるのです。
足まわりの違い
スパーダ専用サスペンション
サスペンションはクッションの役割をしてくれるパーツです。サスペンションがあることで路面からの衝撃が和らぎ、乗り心地・走行性能も高くなります。
ステップワゴンは特に”走り”が高い評価を得ていますが、これにサスペンションが寄与する割合は小さくないでしょう。
スパーダのサスペンションは「SPADA専用」であり、さらにハイブリッド車では専用チューニングが施されます。
ホイール
標準モデルのホイール
標準モデルのホイールは、「B」「G」が16インチスチールです。
それに対して「G・EX」は16インチアルミホイールとなります。
スパーダのホイール
スパーダは専用デザインの16インチアルミホイールです。
スパーダ・クールスピリットは17インチアルミホイールとなり、ダイナミックかつアーティスティックなデザインが見るもののこころを奪います。
以上のように、スパーダ系のホイールはデザイン性が高くなっています。
ステップワゴンスパーダでガソリン車とハイブリッド車の違いは?
ではつぎは、同じスパーダ同士でガソリン車とハイブリッド車における違いを検証してみます。
ハイブリッド車は燃費性能に優れていますが、実燃費と販売価格を考えると本当に買いといえるでしょうか。
実燃費の違い
スパーダのガソリン車とハイブリッド車では、実燃費に4〜8㎞/Lくらいの差があるといわれますが、走行シーンなどによっても変化します。
ちなみにカタログ燃費は以下のとおりです。
ガソリン車:17.0㎞/L
ハイブリッド車:25.0㎞/L
価格の違い
スパーダのガソリン車とハイブリッド車を、価格で比べてみましょう。
- SPADA・Honda SENSING:2,852,280円
- SPADA HYBRID B・Honda SENSING:3,300,480円
ガソリン車・ハイブリッド車ともにもっとも基本となるグレードでの比較ですが、これで45万円の価格差となります。
これで実燃費差が4〜8㎞/L程度だとしたら、お得といえるのでしょうか。
普段どんな頻度で車に乗るのか、何年間同じ車に乗り続けるのかなどによっても変わりますが、無理にハイブリッド車を選ばなくていいと考える人も少なくないでしょう。
あらためてよく考察してみる余地がありそうです。では燃費以外についてもどんな違いがあるのか確認しておきます。
走りの違い
ハイブリッド車は3つの走行モード
ステップワゴンのハイブリッド車は、EVドライブ・ハイブリッドドライブ・エンジンドライブと3つのモードが選べます。
走行シーンに合わせて最適なドライブモードが選べるは想像するだけでワクワクしますし、燃費にもいい影響があるでしょう。
ミニバンとは思えないスポーティな走りを実現するSモードも備えています。
ただ、ステップワゴンの走りはガソリン車の方も負けていません。
ガソリン車はターボエンジン・パドルシフト採用
ガソリン車は1.5L VTECターボエンジンを採用し、燃費性能とパワー・静粛性をバランスよく考慮。
パワフルな走りはミニバンの中でもトップクラスで口コミ評価も上々です。
そしてさらにその走りを楽しむことができる工夫としてパドルシフトがあります。
パドルシフトとは
パドルシフトはステアリングについているレバーです。
ギアチェンジは本来シフトレバーで行いますが、パドルシフトはステアリングを握りながら即座にシフトチェンジすることができます。
より自由にギアを変えられるので車好きには嬉しい仕様です。
その他の違い
ハイブリッド車だけの仕様で嬉しいのは、充電用USBジャックがついた、センターコンソールトレイがあるところ。
今の時代、スマホ・タブレット・モバイルバッテリーと充電用USBは欠かすことができない存在。
スパーダG・EXでは、100V AC電源(1500W)オプション設定できます。
また運転席&助手席のシートヒーターも標準装備されているので、特に冷え性の女性には喜ばれそう。
では最後にスパーダ・クールスピリットの違いを見ておきましょう。
ステップワゴンでスパーダとスパーダ・クールスピリットの違いは?
クールスピリットはガソリン車のみの設定で、ハイブリッド車にはありません。
これはどんな位置付けのグレードなのでしょうか?
実はノーマルスパーダと装備面での大きな違いはありません。
価格的には20万円ほどクールスピリットが高くなっていますが、何が違うのでしょう。
クールスピリット固有の仕様
クールスピリットエクステリアは以下のような仕様がノーマルスパーダとは違っています。
- 17インチアルミホイール
- ダーククロムメッキのフロントグリル
- ダーククロムメッキのリアライセンスガーニッシュ
スパーダでは、フロントグリルやその他ガーニッシュのパーツがクロムメッキでしたよね。
これがクールスピリットでは「ダーク」クロムメッキに変わります。
ちょっとした変化かもしれませんが、より研ぎ澄まされた印象に。
さらに、サイド エアバッグシステム+サイド カーテンエアバッグシステムが標準装備。
安全面もより充実します。
室内装備では、トリプルゾーンコントロール・ フルオートエアコンディショナーを採用し、サードシートまでクーラーに加え、暖房まで効くようになります。
クールスピリットにはこのような仕様の違いがあります。
ステップワゴンスパーダの違いまとめ
ここまでステップワゴンスパーダにおける違いについて見てきましたが、結局おすすめはどのグレード?
まずガソリン車かハイブリッド車か。
燃費と価格を天秤にかけたとき、また走りの楽しさも勘定した結果、ガソリン車でいいのではないかと思いました。
ではガソリン車スパーダで、クールスピリットかノーマルか。
クールスピリットのダーククロムメッキはかなりイケていますが、ノーマルスパーダもクロムメッキで十分にカッコいい。
サイド エアバッグシステム+サイド カーテンエアバッグシステムが標準装備なところもいいので迷いますが…
結論、ノーマルスパーダです。
SPADA・Honda SENSING:2,852,280円
普段乗りがメインなら、ノーマルスパーダでいいかなというところ。
価格的に300万円を切っているのも魅力です。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました。
✳︎画像の出典:ホンダステップワゴンサイト