国内で人気のミニバン市場。
これを牽引するのが日産セレナ、トヨタ・ヴォクシー、そしてホンダ・ステップワゴンです。
販売台数ではセレナ・ヴォクシーに大きく水をあけられるステップワゴンですが、ユーザーの声である口コミではどのような評価になっているでしょうか。
結果はかなり興味深いものでした。
目次
ステップワゴンスパーダ・ハイブリッドは口コミで高評価
出典:ホンダステップワゴンサイト
ステップワゴンの口コミ評価は、実はポジティブなものが多いんです。
これから各項目について口コミをチェックしていくのですが、どの項目でも概して評価が高いのがステップワゴンの特徴。
一方でライバル車セレナ・ヴォクシーはどうなんでしょうか?
セレナ・ヴォクシーとの比較から見えてくること
出典:日産セレナサイト
人気ミニバン3車種の口コミを比較すると面白いことがわかりました。
販売台数的にはセレナ・ヴォクシーがリードしているのに対して、ユーザーの評価がダントツで高いのはステップワゴンだったのです。
安全性能・居住空間・e-POWERなどセールスポイント盛りだくさんのセレナ。
運転していると街中で最もよく見かける(気がする?)ヴォクシー。
口コミも当然高評価が多いと思いきや、実際は意外にもステップワゴンユーザーの満足度が最も高いんですね。
レビュー投稿から口コミを調査・比較
出典:トヨタヴォクシーサイト
今回は「価格.com」のレビューを参考にさせてもらいました。
こちらのサイトでは、車種ごとにエクステリア・インテリア・価格など全7項目に分けたレビューが紹介されています。
各項目は車種ごとだけでなく、全車種を通したランキングというのも紹介されています。
これで見たときに、ステップワゴン・セレナ・ヴォクシーの相対的なポジショニングがわかるのです。
では具体的な口コミ内容を見ていきましょう。
まず3車種の大きな比較について触れてから、ステップワゴンのレビューを項目別に取り上げていきます。
ちなみに、それぞれステップワゴンスパーダ・ハイブリッド、セレナe-POWER、ヴォクシー・ハイブリッドについてのレビューになります(2019年1月5日時点)。
ステップワゴンスパーダ・ハイブリッドは全車種通しても高評価
ステップワゴンのエンジン・走行性能
出典:PhotoAC
まず注目したいのは「エンジン性能」「走行性能」。
これがステップワゴンは、全車種を横断したランキングで、それぞれ5位・7位です。
ミニバンだけでなく、比較対象すべてのクルマで、ですよ。
めちゃくちゃ評価高いですよね。
一方でセレナは65位・74位、ヴォクシーは139位・107位。
ステップワゴンの圧勝。
この3車種比較のみならず、その他の車種を合わせてもステップワゴンという車への評価は高いのです。
ステップワゴンの乗り心地・燃費
ステップワゴンは「乗り心地」「燃費」でも30位・16位で、セレナ・ヴォクシーを上回っています。
これもかなり高い評価ですよね。
その他の項目では、エクステリア・インテリアがセレナ、価格がヴォクシーの勝利といった結果です。
このようにステップワゴンはセレナ・ヴォクシーと比べて口コミ評価がかなり高いのですね。
販売台数は振るっていない一方で、ユーザーの評価は3車種中最もいいのです。
しかも、この3車種に限らず「自動車全体」で見てもトップレベルなのですね。
セレナ・ヴォクシーの陰に埋もれがちでしたが、ステップワゴンスパーダ・ハイブリッドの見方が変わりそうです。
では、個別の項目について具体的に見ていきましょう。
エクステリアの口コミ
エクステリアの口コミではフロントデザインである「顔」とテールゲートの「わくわくゲート」に注目。
ステップワゴンの顔
出典:ホンダステップワゴンサイト
ステップワゴンの「顔」は、フロントグリルやヘッドライトなどフロント部分全体のエクステリアで決まります。
スパーダは2015年4月のフルモデルチェンジで今の見た目となりました。
ちなみにスパーダのハイブリッドは、2017年9月のマイナーチェンジから新たに設定されています。
見た目は個人の趣味によるところが大きいですが、どういった評価がされているでしょう。
実際の口コミ
「マイナーチェンジ前のフロントの顔つきよりも角ばった形となり見た目も好み」
「マイナーチェンジ前のフロントの顔つきよりも角ばった形となり見た目も好み」
「ハイブリッド追加前のフェイスはつるんとしててあまり好きではありませんでした」
「前モデルに比べてカッコいい顔つきが好きで購入の決め手の一つに」
など好印象のようです。
より直線的になって”強い”顔になったのが受けています。
わくわくゲート
出典:ホンダステップワゴンサイト
わくわくゲートはステップワゴンの大きな特徴の一つです。
テールゲート(後部荷室のドア)を横開きにすることができるという、他の車種ではそう見かけない仕様になっています。
駐車したとき後方に限られたスペースしかなくても効率よく開け閉めすることができます。
「わくわくゲートは本当に便利です」
「わくわくゲートの評価は分かれますが、私は後ろから見たときの非対称な形がむしろ好きです」
「アシンメトリーなわくわくゲートも見ていて落ち着かないというか違和感があります」
このような口コミが見られます。
機能性には非常に優れていますが、左右非対称な見た目が気持ち悪いという感覚がわからなくもないですね。
ステップワゴンわくわくゲートの評判については賛否があります。
インテリアの口コミ
インテリアの口コミではインパネ、室内、ウィンドウを取り上げます。
インパネ
出典:ホンダステップワゴンサイト
インパネとは「インストルメントパネル」(instrument panel)のことで、一般的には助手席側を含む室内前面のパネル部全体を指します。
メーターまわりやダッシュボードなどですね。
「黒基調で落ち着いています」
「プラスチックも多様しているのでトヨタ車に比べたらチープ感がある」
「全体的に直線基調で見やすくスッキリとした感覚」
などの声。
スパーダ・ハイブリッドのインパネはブラック調一択なのですが、それがいいという見方の一方で、ホコリが目立って他のカラー設定を望む意見もあります。
ステップワゴン(新型)の内装をヴォクシー・セレナ比較すると、また違った視点から捉えることができます。
エンジン性能・走行性能の口コミ
出典:ホンダステップワゴンサイト
さっきも少し触れましたが、具体的な口コミはどうでしょうか。
ステップワゴンスパーダ・ハイブリッドは「SPORT HYBRID i-MMD」というハイブリッドシステムを搭載。
これがパワフルかつ静粛性の高い加速を実現します。
またシーンに合わせて3つの走行モードを選択することができます。
EVドライブ、ハイブリッドドライブ、エンジンドライブという3つのモード。
これに加えて通常のDモード、よりスポーティな走りをするためのSモードもあります。
口コミは以下のようなものがありました。
「一般的な平坦地ではEVモードで走ることも多いため静粛性は抜群です」
「普通のDモードでも加速は力強く感じます」
「Sモードはとても力強い走りに激変します」
この走りという部分がステップワゴンスパーダ・ハイブリッドの評価で最も高いところです。
ミニバンらしからぬパワフルな走りができるので、ファミリーユースだけど同時に走行性能も重視したい人に向いていると言えます。
乗り心地の口コミ
出典:PhotoAC
乗り心地の口コミも好評価なものが多いと感じます。
「路面の突き上げ・振動気にならない」
「運転手には悪いが、気持ちよくて眠ってしまう」
「ロールが少ない」
「静粛性が高い」
こういった声が聞かれました。
この辺は例えばセレナe-POWERなどは微妙な口コミが少なくない印象でしたが、ステップワゴンではそれほどではありません。
ロールとは、簡単にいうとコーナーを曲がるとき車体が左右に傾いてしまうことです。
「ロールが大きい」などと表現し、大きいとコーナリングが不安定になることを意味します。
ミニバンは車高が高いのでここが問題になりやすいのですが、ステップワゴンでは比較的安定しているという見方が多いです。
赤ちゃんも安心してスヤスヤ眠っていられますね。
燃費の口コミ
出典:PhotoAC
ステップワゴンの燃費に関する満足度は高いです。
価格.com項目別ランキングではセレナ49位、ヴォクシー24位に対してステップワゴンは16位。
JC08モードの数値上はセレナe-POWERが最も高い26.2㎞/L。
ステップワゴンスパーダ・ハイブリッドは25.0㎞/Lと少しセレナを下回っていますが、実燃費がいいのでしょうね。
燃費性能は市街地・郊外・高速道路などの走行シーンやエアコン使用の有無など季節によっても変化します。
ドライバーの運転の仕方も影響しますし、一概に比較することはできませんが、ステップワゴンの燃費性能への評価がおしなべて高いことは事実です。
価格の口コミ
価格の口コミでは、「高い」というものが多いです。
このクラスのミニバンともなれば、そりゃあそれなりにするわけですね。
特に先代と比べて高くなったと感じる人が多いのですが、これには理由があります。
標準装備となるホンダセンシング
出典:ホンダステップワゴンサイト
ステップワゴンは「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が標準装備です。
しかもスパーダ・ハイブリッドだけでなく、”全車標準装備”なのです。
ここがステップワゴンの素晴らしいところだと思います。
例えばセレナでしたら確かに評判通り先進安全装備は充実していますが、プロパイロットなどを含むオプションは設定できるグレードが限られていますし、しかもその価格は20万円以上にもなります。
ステップワゴンでは全グレードについて、8つの先進機能がパッケージングされたホンダセンシングが標準で設定されているのです。
交通事故の軽減・撲滅は企業として取り組むべき課題ですから、価格は多少割高となっても評価していいポイントではないでしょうか。
ステップワゴンスパーダ・ハイブリッドの口コミまとめ
ステップワゴンは、セールスではセレナ・ヴォクシー2強に後塵を拝しており、そこと比べると影が薄い。
でも、ひとたびユーザーの口コミ・満足度に視点をシフトすれば驚くべき高評価。
特に”走り”への好評価が目を惹きます。
今ひとつ話題性には欠けているかもしれませんが、安全装備も含めてしっかりセールスポイントはあるんです。
モデルチェンジなども経て、今後ミニバン市場でステップワゴンスパーダ・ハイブリッドの巻き返しがあってもおかしくありません。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました。
【知っておきたい】新車見積もりと下取りのこと
さて、こんな魅力的なホンダ・ステップワゴンですが、少しでもお安く購入したいですよね。
これからご紹介するステップワゴン値引きの3つの裏技は、他のブログではあまり書かれていません。
ですが、かなり簡単に、しかも大幅な値引きを実現できます。
文章は長いですが、ゆっくりと読み進めてくださいね。
まず知ってほしいのが、ディーラーの自動車下取り価格はボッタクリという事実です。
ステップワゴンを購入する際には、あなたのマイカーを絶対にディーラーに出してはいけません。
ディーラーの仕事は、以下のどちらでしょう?
- 新車を売る
- 下取りをする
そう、ディーラーの仕事は「新車を売る」ことですよね。
これを念頭におきつつ、読み進めてください。
それでは、3ステップで解説していきます。
ステップ1:新車見積もりをする
ステップワゴンを購入するとき、ホンダ販売店を1軒1軒まわっていませんか?
多くのディーラーをまわるのは、時間がかかるし、骨が折れますよね。
ライバル車であるヴォクシーやステップワゴンなどの見積もりをとるのも、ひと苦労です。
そこで、在宅で複数ディーラーからステップワゴンの新車見積もりができる、MOTAを紹介します。
■ネットで見積り簡単比較■ MOTA無料オンライン新車見積り!
MOTAではオンライン上で見積もりができるので、わざわざライバル車の見積もりをとりに行くため、貴重な時間をつぶす必要はありません。
言葉巧みなディーラーとの会話を避けることもできます。
このサイト利用すれば、簡単に複数ディーラーからステップワゴンの値引き額を知ることができますよ。
これでMOTAからの見積書を利用し、有利に価格交渉を始められるようになります。
ステップ2:一括車買取査定をする
ステップ2で利用するのは、無料の一括車買取査定サイトです。
一括車買取査定サイトは1社のみからの査定というところもありますが、ここで使用するのは複数の買い取り業者から査定をだしてもらうサイトです。
1社の査定では言い値から値上がりする可能性は低いですが、数社を競わせることで思いもよらない価格に跳ね上がることもあります。
この業界では後出しじゃんけんの法則というものがあり、他社より1円でも高い買取価格を提示するという習慣があるので、複数の買い取り業者から買取の見積もりをとることが重要です。
一括車買取査定サイトで査定の見積もりを出してもらい、マイカーの買取価格を把握しておきましょう。
そこで、より高い買い取り価格を引き出すために、優良サイトをご紹介します。
MOTA車買取のメリットは、次の3つ。
- しつこい営業電話はナシ
- 査定額が出るまでネットで完結
- 最大20社比較で高く売れる
MOTA車買取なら、高額査定の会社が事前に分かるのに加え、連絡があるのは高額査定の(最大)3社のみ。よくある営業電話の嵐に巻き込まれる心配は、ありません。
査定が終わると、高い査定額を提示してくれた3社から電話がくるので、実際に現物のマイカーを確認しにきてもらいましょう。
しかし、ここではまだ、実際に買い取りを決定してはいけません。
「ディーラーで新車を契約してから」などと言って、とりあえずはその日はお引きとり願いましょう。
今回の目的は、マイカーの買取額を把握しておくことであり、それが新車の大幅な値引きを実現するための重要なポイントになるからです。
ステップ3:ディーラーで値引き交渉をする
このステップ3が、1番キモとなるところです。
ステップ1で行った、MOTA新車見積もりの結果をディーラーに提示した上で、ステップワゴンを新車で買うときの見積もりを出してもらいます。
見積もりを出してもらうとき、「下取りあり」と「下取りなし」の見積もりを選ぶことになりますが、必ず下取りありの見積もりを出してもらいましょう。
あなたが持っていったMOTA新車見積もりの結果をみたディーラーは、MOTAの値引き額よりさらに安くなった見積もりを提示してくるはずです。
しかし、そこで「よかった、よかった」と満足してはいけません。
実際は、値引きなどまったく、されてはいないのです。
ここで、ディーラーは値引き充当というテクニックを使ってきます。
値引き充当という言葉を知っていますか?
聞き慣れない言葉かと思いますが、説明しますね。
値引き充当とは、値引き額を高くするかわりに下取り価格を安くして、大幅な値引きをしたように見せかけるテクニックです。
具体的に、説明しますね。
最初に提示された値引額が、10万円だとします。
200万円 − 値引額10万円 − 下取り価格40万円 = 150万円
これが値引き充当を使って、値引き額を20万円にした場合、
200万円 − 値引額20万円 − 下取り価格30万円 = 150万円
後者ではたしかに値引額が10万円→20万円と上がっていますが、その代わりに下取り価格が下がっていますよね。
だから、どちらも結果は150万円と同じなのです。
つまり、値引額が大きくなっているのは見せかけだけで、実は下取り価格を下げる操作を裏で行っています。
これが値引充当というテクニックです。
ディーラーは、最初の下取り価格をあなたには伝えていませんので、普通の人は値引き充当をされていることには気がつきませんよね。
しかし、あなたはステップ2(MOTA一括車買取査定)で、ご自身の車が買取業者ではいくらで買い取ってもらえるかを知っています。
ディーラーがあなたのマイカーを、どれだけ安く買い取ろうとしているのかがわかるわけです。
そのため、値引き充当にだまされることはありません。
そして、ここからが最重要ポイント。
ディーラーに「その値引き額でいいので、下取りは無しにしてください」と申し出るのです。
どういうことか説明します。
ディーラーは、値引き充当する前提で、大幅な値引き額を提示しました。
ここで、あなたが下取りなしに変更したとしても、ディーラーは客であるあなたに、値引き充当のことなど言えません。
「下取り価格をボッタくるつもりで値引きをしました」とは、口が裂けても言えないのです。
もしも、ディーラーに下取り無しに変更した理由を聞かれたら、「大幅に値下げをしてもらったので、今乗っている車は同僚に安く売る」などと言えばいいのです。
今乗っているお車は、ステップ2で事前に査定をしてもらった買取業者で、一番高値を出した業者に買い取ってもらいましょう。
これにより、
- ステップワゴンの大幅な値引き(ディーラー)
- マイカーの高額な買取(MOTA買取業者)
という2つが同時に実現し、いちばんお得にステップワゴンが購入できるようになります。
これが値引き充当を逆手に取り、大幅な値引きを実現する方法です。
それでは、もういちど復習しておきましょう。
ステップ1では、新車見積もりサイトで、ステップワゴンの値引額を把握しておきます。
■ネットで見積り簡単比較■ MOTA無料オンライン新車見積り!
ステップ2では、一括車買取査定サイトで、あなたのマイカーの下取り価格を調べておきます。
ステップ3では、ディーラーに「下取りあり」で大幅値引きを提示させた後、下取りを撤回し、手順2で一番高額な査定を出した業者に、あなたのマイカーを売却します。
以上が、ステップワゴンを最大限お求めやすく購入する3ステップです。
では、あなたが笑ってステップワゴンに乗られている姿を楽しみにしています。
事前準備が9割です。
ぜひ試してみてくださいね。