ファミリーカーとして人気の高いミドルミニバン。
昨今では日産セレナ・トヨタヴォクシーの2トップににリードを許すものの、もともとこの市場を切り開いたのはステップワゴンなんですね。
そんなステップワゴンの歴史を紐解くべく、歴代モデルを比較します。
6代目となる新型は2019年中に発表されるか?
初代ステップワゴン
販売開始と型式・グレード構成
出典:http://kashiwasato.com/project/8870
初代ステップワゴンは1996年5月に販売開始(1996~2001年)。
「こどもといっしょにどこいこう。」
この耳に残るキャッチコピーも話題となりました。
初代の型式はRF型で、RF1・RF2があります。
グレードは「STEP WGN」から「W」「G」「N」と、遊び心を取り入れた構成でした。
シンプルで、かつウィットが効いたネーミングです。
初代ステップワゴンの主要Topics
ステップワゴンがミニバン市場を開拓
出典:Wikipedia
初代ステップワゴンが登場した1996年当時、すでにファミリーカー人気は高まっている状況でした。
ステップワゴンは後発での参入となります。
しかし、独自の戦略が功を奏し、ミニバン市場ナンバーワンの地位を獲得。
ワンボックスでは異例のFF(フロントエンジン・フロントドライブ)を採用し、そのメリットとして室内空間の広さや低床フロアを実現しました。
さらに、ファミリーに優しい低価格により、ステップワゴンの人気に火がつきました。
世界観を打ち出すブランディング
出典:http://kashiwasato.com/project/8870
車のCMってかっこいいものが多いですよね。
そこにきて当時のステップワゴンは別路線を採用。
絵本みたいにかわいくて、どこかレトロなイラストレーションにより、商品の世界観を演出しました。
このようなブランディングは自動車広告の新しい表現として高い評価を得ました。
オブラディ・オブラダという人が手がけたカバー曲もよく合っていたんでしょうね。
キャッチコピーは鈴木聡が担当しました。
2代目ステップワゴン
販売開始と型式・グレード構成
出典:Wikipedia
2代目ステップワゴンは2001年4月にリリース。
2001年から2005年にかけて販売されました。
型式はRF型で、RF3〜RF8。
グレードは「K」「I」「D」の3つで発表されました。
これは「子ども」を意味する「KID」からという、初代同様の路線となっています。
覚えやすくていいですね。
2代目ステップワゴンの主要Topics
2代目は初代よりも45mm低床化、シフトレバーもコラムシフトからインパネシフトに変更されています。
コラムシフトはシフトノブがステアリング横についているタイプですね。
昔はそのタイプが多くて、ボクが乗っていたS-MXもそうでしたし、あの操作性が今も嫌いじゃありません。
なつかしい。
シートアレンジ
シートアレンジは2・3列目のフルフラット化させ、次のような、これまたアソビのきいたネーミングのものがありました。
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2代目ステップワゴンのシートアレンジ
- 遊(対座モード)
- 食(レストランモード)
- 寝(3列フルフラットモード)
- 積(カーゴモード)
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出典:https://www.honda.co.jp/factbook/auto/STEPWGN/200104/05.html
いや、これめちゃくちゃ楽しそうじゃないですか。
画像はレストランモード。
いいですね〜このシートアレンジ!
クルマとは思えない。
このステップワゴン、めっちゃ欲しいです笑
スパーダが登場!
出典:Wikipedia
2代目のマイナーチェンジのときスパーダが追加されました。
言わずもがな、フロントグリル、エアロフォルムバンパーなど専用エクステリアが特徴のモデルです。
3代目ステップワゴン
販売開始と型式・グレード構成
出典:Wikipedia
3代目ステップワゴンは2005年5月の販売開始で2009年まで。
型式はRG型となり、RG1〜RG4。
グレードは「B」・「G」・「24Z」。
2代目までのアソビ心あるネーミングとは路線変更?
3代目ステップワゴンの主要Topics
低床・低重心プラットフォーム
独自の低床・低重心プラットフォームをベースにし、室内高を保ったまま低床化(60mm分)と低重心化(40mm分)を実現。
低床化によってステップはワンステップとなって乗降性を高めました。
低重心化ではコーナリングの安定性や高速道路での直進安定性に寄与。
走り重視なステップワゴンのよさが生まれてきました。
ダウンサイジング
3代目は全体的にダウンサイジングが図られました。
室内長を保ちながら全長は45mm低減されています。
全高も75mm低減。
そのほか
出典:Wikipedia
スライドドアが、助手席側のみだったのが両側となっています。
一部グレードにはフローリングフロアを採用し、林テレンプによるウッディーなフロアに。
また半透明のトップライトルーフを天井に取り入れ、より多くの光をとりこむことができます。
安全装備では、ステップワゴンとしては初の、ミリ波レーダーによる追突軽減ブレーキが採用されました。
今のステップワゴン(RP型)では、追突軽減ブレーキを含むホンダセンシングが全車標準ですが、このときはメーカーオプションです。
画像はスパーダですが、それにしても先代までと比べてキツい目つきになりましたよね。
4代目ステップワゴン
販売開始と型式・グレード構成
出典:Wikipedia
4代目ステップワゴンの販売開始が2009年10月(2009年〜2015年)。
型式はRK型で、RK1〜RK7とあります。
グレードは「G」「L」「Li」でスタート。
スパーダは「S」「Z」「Zi」です。
「みんなの楽」=“皆楽”をキーワードにして、「家族が楽しく、楽に移動できる車」を目指して開発されました。
今でも街中でよく見かけるのではないでしょうか。
4代目ステップワゴンの主要Topics
3代目よりサイズは大きくなった
3代目でとられたダウンサイジングとは逆行し、今度はサイズアップ。
ただコンパクトさが売りの5ナンバーサイズにはおさめています。
「3列目床下格納シート」を採用
ステップワゴンの3列目シートで特徴的なのが、床下収納ができること。
ライバルのセレナやヴォクシーは跳ね上げ式。
これはステップワゴンは床下にすっぽり収納できる仕組みになっていて、多少乗り心地は犠牲になる部分はありますが、荷室スペースは広くとることができます。
スライドドア
スライドドアは両側パワースライドドアが採られるように。
だんだん今の車ってカンジになってきてますよね。
ピッて押したらパッとひらくのが今風というか、もう当たり前な仕組みですよね。
マイナーチェンジでアイドリングストップ採用
出典:Wikipedia
4代目ステップワゴンはアイドリングストップを採用。
次世代革新技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」の一つとして、新型CVTと同時にアイドリングストップが搭載されました。
これは、走りと燃費を高次元で両立させるための技術です。
画像はマイナーモデルチェンジ後のスパーダ。
5代目ステップワゴン
販売開始と型式・グレード構成
出典:ホンダステップワゴンサイト
5代目ステップワゴンは2015年4月の販売開始。
RP型で、RP1〜RP5があります。
グレードは「B」「G」「G・EX」。
スパーダには標準スパーダとスパーダ・クールスピリットが設定されています。
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5代目ステップワゴンの主要Topics
直噴1.5L VTEC TURBOエンジン
5代目ステップワゴンのエンジンは1.5Lダウンサイジングターボ。
このエンジンがもたらす走りがかなりの高評価でレビュー記事などをみていてもほとんどの方が「走りがいい」とステップワゴンを評価しています。
燃費性能も向上しています。
歴代ステップワゴンの燃費をここにあげておきますね。
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ステップワゴン歴代の燃費
- 初代:9.9〜11.4㎞/L(10・15モード)
- 2代目:11〜13㎞/L(10・15モード)
- 3代目:11.2〜13.2㎞/L(10・15モード)
- 4代目:11.6〜15㎞/L(JC08モード)
- 5代目:15〜17㎞/L(JC08モード)
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わくわくゲート
出典:ホンダステップワゴンサイト
5代目から採用されたわくわくゲート。
テールゲートが通常の縦開きに加えて、横開きすることもできるようになりました。
これにより後方が限られたスペースでも荷物の積み下ろしがしやすくなるのに加えて、人の乗り降りもできます。
ベビーカーだってそのまま載せられます。
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マジックシート
出典:ホンダステップワゴンサイト
先代である4代目から始まった3列目シートの床下格納ですが、5代目ではさらにレベルアップし、左右分割シートとなりました。
ですので、わくわくゲートで開くことのできる左側ドアの前にくる3列目シートを格納しておけば、3列目の右側は通常のシートとして利用しつつ、わくわくゲート(バックドア左側)からの乗り降りができるようになります。
モデューロXが追加
出典:ホンダステップワゴンサイト
2016年9月、コンプリートカー「モデューロX」が新たに追加されました。
よりスポーティな走りを楽しむことができるこのモデルでは、専用サスペンション、17インチアルミホイールを採用。
ワンランク上のステップワゴンです。
まだ街中でみかけたことがないですが、見つけたらかなりテンションあがること間違いなしです。
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2017年のマイナーチェンジ
出典:ホンダステップワゴンサイト
2017年9月のマイナーチェンジで、ステップワゴン初のハイブリッド車がついに登場。
「SPORT HYBRID i-MMD」を採用したハイブリッドシステムになっています。
燃費は25.0㎞/L。
専用にチューニングされたサスペンションを備え、上位グレードはパフォマンスダンパーでさらに乗り心地を高めます。
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ホンダセンシングが全車標準に
出典:ホンダステップワゴンサイト
2017年9月のマイナーチェンジのとき、従来は装備されていなかったBグレードにもホンダセンシングが採用されたことで、全車標準装備を実現しました。
8つの安全装備がパッケージになっているホンダセンシングが全車標準なのはかなりのインパクトだと思います。
日産セレナの方が安全装備全体ではレベルが高いかもしれませんが、その分オプションがかなり高くつきます。
その点、ステップワゴンを買う=安全装備が充実している、ですからこれからの車社会にはあるべき姿でしょう。
2018年12月のマイナーチェンジ
2018年12月にはモデューロXがマイナーチェンジ。
モデューロXにもハイブリッド車が設定されました。
ステップワゴン最上位モデルの「HYBRID Modulo Honda SENSING」は400万円と価格もミドルサイズミニバンとしてはスペシャル級。
走りも安全もミニバンも!というよくばりユーザーに向けたコンプリートカー。
ブラックスタイルも登場
出典:ホンダステップワゴンサイト
2018年12月のマイナーチェンジ時、次の2グレードも追加されました。
名前めっちゃ長いですけどw
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ステップワゴン・ブラックスタイル
- SPADA・Cool Spirit Honda SENSING 特別仕様車 BLACK STYLE
- SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING 特別仕様車 BLACK STYLE
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その名のとおり「ブラック」を基調とした外観、内装となっています。
フロントグリル、アルミホイールなどの外装がクールスピリットではダーククロームだったのが、より黒く、ブラックになっています。
とはいえ、名前のわりにはベースとなっているモデルと比べてそんな価格も変わらないですし、むしろシンプルに黒くなっただけといえば、だけ?です。
早く言えば、です。
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新型は2019年に発表される?それとも2020年か?
出典:ホンダステップワゴンサイト
ステップワゴンの歴代モデルのリリース時期をみわたしてみると、だいたい4〜6年でフルモデルチェンジが行われていることがわかります。
さらにいえば、マイナーチェンジが行われて後期モデルとなってから大体2年後にフルモデルチェンジが行われているんです。
初代から4代目までがもれなくそうで、5代目は3年後でした。
5代目ステップワゴンは2017年と2018年にマイナーチェンジしていますよね。
2017年の2年後ととらえるなら2019年の線もあるし、5代目と同じく3年後なら2020年。
2018年のマイナーチェンジからカウントするなら2020年か2021年。
要するに今までのペースから考えて、最短で2019年はあり得る、ということが言えます。
期待して最新のニュースを待ちましょう!
ステップワゴン歴代比較まとめ
ステップワゴンの歴代比較でした。
個人的には2代目のシートアレンジがかなり気になりました。
昔のステップワゴンの対面できるシートアレンジって憧れませんか?
すごく楽しそう。
が、中古で見つけられたとしても燃費性能などからして購入は躊躇しますね。
やっぱり最新かその前くらいでしょう。
6代目となる新型が発表されれば現在の新型である5代目の価格も値引きしやすくなります。
5代目、6代目どちらを狙うにせよ新型の発表が待ち遠しいですね。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました。