2018年、同クラスミニバンで販売台数1位のセレナ。
安心のトヨタブランドで、3兄弟総合では1位に踊り出てくるノア(・ヴォクシー・エスクァイア)。
販売台数では水をあけられるものの、走りには定評のあるステップワゴン。
このなかで最もファミリーユースにふさわしいミニバンは?
ステップワゴン・セレナ・ノアの販売台数を比較
それぞれの販売台数ってどんなものなんでしょうか?
2018年同クラスミニバンのランキング、2017年からの推移、さらに2019年1月の販売台数をご紹介します。
2018年の販売台数1位はセレナ
出典:日産セレナサイト
日産のCMでも謳われているように、2018年販売台数トップはセレナです。
どれくらい売れたのか。
2018年ランキングは以下のとおりです。
参考までにノア3兄弟のデータも掲載。
メモ
2018年ランキング
1位 セレナ:99,865台
2位 ヴォクシー:90,759台
3位 ステップワゴン:56,872台
4位 ノア:56,719台
5位 エスクァイア:40,224台
(日本自動車販売協会連合会しらべ)
セレナ・ヴォクシー2強という状況がわかります。
セレナは2019年2月上旬以降、街中で見かける機会がグッと増えました。
ボクは京都府在住で職場が大阪(車通勤)なのですが、納車がすんだからでしょうか、セレナのなかでも新型(C27)の割合が急激に高くなりました。
あなたの街ではどうですか?
2017年のランキングと2018年伸び率
2017年のランキングでは4300台の僅差でヴォクシーが1位でした。
ノアとステップワゴンのポジションも変動しています。
メモ
2017年ランキング
1位 ヴォクシー:88,753台
2位 セレナ:84,433台
3位 ノア:56,082台
4位 ステップワゴン:46,457台
5位 エスクァイア:43,876台
2018年にかけてセレナは前年比118%、ステップワゴンは前年比122%と、それぞれ売り上げを伸ばしています。
セレナはフルモデルチェンジが2016年8月と最も新しく、2018年3月にはe-POWERも追加され話題に事欠きませんでした。
ゴーンショックなんかもあったわけですが…そっちはさておき、好調な売れ行きをキープしています。
セレナは2019年8月にもマイナーモデルチェンジがあり、見た目がガラッと変わりました。
出典:ホンダステップワゴンサイト
一方で、ステップワゴンは2017年9月にマイナーモデルチェンジをしています。
2018年12月には特別仕様車スパーダ・クールスピリット・ブラックスタイルが販売を開始。
フロントグリルやホイールなどのパーツがブラック基調になっていて、ノーマルスパーダとは一味違った風格があります。
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それぞれがしのぎを削るミニバン市場ですが、2019年はどうなっていくでしょうか?
2019年1月でもセレナ好調!ノアの巻き返しある?
2019年1月もセレナがトップで1万台以上を売り上げています。
2位のヴォクシー(7,231台)を大きく引き離す好調ぶりです。
一方、3位ステップワゴンは4,762台、4位ノアは4,092台とセレナ・ヴォクシー2トップに変化はないようですね。
ノアは2019年1月7日に特別仕様車「Si”W×B II”」の販売を開始しています。
出典:トヨタノアサイト
カッコいいですよね!
ガソリン車・ハイブリッド車ともに設定され、カラーは人気のホワイトが2色もあり、ほかはブラックとブラッキッシュアゲハフレークです。
今後、販売台数を伸ばしてくることが予想されます。
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ステップワゴンは伸び悩むが…
ステップワゴンは見た目がアレなのか?
出典:ホンダステップワゴンサイト
ステップワゴンは鳴かず飛ばずというか、今ひとつ上がってこない印象です。
2017年・2018年と3位とはいえ、2位とは大きな差があります。
この大きな理由として考えられるのは、一つは見た目でしょうかね?
最近のトレンドはトヨタに見られるような押し出し感が強くてオラオラ&イカつい系の顔です。
ヴェルファイアやアルファードのような外観がそうですし、ノアやヴォクシーも同じ路線。
セレナすら2019年のマイナーチェンジ後、このトレンドに追従してきました。
そこにきてステップワゴンは今ひとつ感が否めない。
スパーダのヘッドライトはカッコいいかなと思うんですけど、フロントグリルにもう少しインパクトがあってもいい気がします。
それがホンダの顔といえばそうなのかもしれませんが、個人的には正面から見たときのカッコよさが足りてないカンジがします。
横顔は好きです。
ステップワゴンにも他にはない強みがある
世の中、売れていなくてもいい商品というのはたくさんあります。
売れていないと専門誌やWebへの露出が少なくて、その商品の特徴が知られにくいですし。
また売れていて大衆受けしているからといって、それが自分のライフスタイルに合っているかはまた別問題。
ステップワゴンは話題性は少ないかもしれないですが、実際にユーザーとなった人の、走りに関する評価はかなり高いです。
あとでご紹介するホンダの安全装備面もすばらしくて、もっと注目されていい部分だと思います。
その前に各車の価格を比較。
ステップワゴン・セレナ・ノアの価格を比較
いずれもガソリン車に加え、ハイブリッド車があります。
価格帯的にはステップワゴンが高めで、ノアはグレード構成がシンプルであまり迷わなくて済む印象です。
セレナはグレードが非常に多く、目玉級のオプションをつけると価格がガンッと上がります。
セレナのマイルドハイブリッド「S-ハイブリッド」はガソリン車扱いとします。
ガソリン車の価格
各車、主要な2グレードずつピックアップしています。
ステップワゴンのガソリン車
出典:ホンダステップワゴンサイト
-
- ステップワゴンB:2,455,920円
- ステップワゴン・スパーダ:2,852,280円
上位グレードには、スパーダ・クールスピリットやスパーダ・クールスピリット・特別仕様車ブラックスタイル(長い…)、コンプリートカーのモデューロXなどもラインナップ。
セレナのガソリン車
出典:日産セレナサイト
-
- セレナX:2,529,360円
- セレナ・ハイウェイスター:2,708,640円
他にスポーツ仕様のオーテックもあります。
ノアのガソリン車
出典:トヨタノアサイト
-
- ノアX:2,509,920円
- ノアSi:2,762,640円
ノアは特別仕様車Si“W×B Ⅱ”も新たに設定されたのでしたね。
今度はハイブリッド車を見ていきます。
ハイブリッド車の価格
各車1グレードずつご紹介。
ガソリン車は標準的なグレードをあげましたが、ハイブリッド車は上位グレードから選びました。
ステップワゴン・ハイブリッド
出典:ホンダステップワゴンサイト
ステップワゴン・スパーダ・ハイブリッドG・EX:3,602,880円
セレナe-POWER
出典:日産セレナサイト
セレナe-POWERハイウェイスターV:3,467,880円
ノア・ハイブリッド
出典:トヨタノアサイト
ノア・ハイブリッドSi“W×B Ⅱ”:3,380,400円
ステップワゴンの価格は高い?のか
各車のガソリン車・ハイブリッド車を見ると、ステップワゴンが一際高いのがわかると思います。
ただし、オプションをつけていくと各車とも価格は大きく変動します。
特にセレナはプロパイロットを含むセーフティパックBをつけると+20万円レベルにもなります。
ボディカラーにしてもセレナは3車中ダントツで豊富なんですが、多くが専用色として別途料金がかかってきます。
それに対してステップワゴンは元の価格設定は高めですが、全車にホンダセンシングが標準装備されていることが特筆するに値すると思います。
安全装備というのは今の時代、最も重要視するべき要素の一つ。
この部分に関して各車を比較してみましょう。
ステップワゴン・セレナ・ノアの安全装備を比較
踏み間違いによる事故やあおり運転による死亡事故などが物議をかもす昨今、車の安全性能はドライバーの意識とともに、最重要項目です。
その点で価格とも折り合いをつけながら充実の装備を実現しているのがステップワゴンのホンダセンシング です。
セレナ・ノアの安全装備は?
セレナの安全装備
出典:日産セレナサイト
セレナは確かに安全装備が目白押しです。
プロパイロットは、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動制御。
あくまで完全な自動運転ではありませんが、未来的なドライブ体験をもたらすものであることに変わりありません。
でも、プロパイロットをつけられるグレードは上位グレードのみに限られていますし、オプション料金も決して安くはありません。
ここまでつけている人ってどれくらいいるんでしょうね?
セレナの安全装備面での標準装備は以下のとおりです。
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セレナの安全装備
- ヒルスタートアシスト(坂道発進での後退防止)
- VDC(ブレーキやエンジン出力を自動制御)
- インテリジェントエマージェンシーブレーキ(衝突回避)
- LDW(車線逸脱防止)
- ハイビームアシスト(ハイ・ロービームの自動切り替え)
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セレナの安全装備は2019年のマイナーチェンジ後、さらに充実しました。
ノアの安全装備
出典:トヨタノアサイト
トヨタはToyota Safety Sense(衝突回避支援パッケージ)があります。
これには次のものが含まれています。
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ノアの安全装備
- プリクラッシュセーフティ(衝突回避)
- レーンディパーチャーアラート(車線逸脱防止)
- オートマチックハイビーム(ハイ・ロービームの自動切り替え)
- 先行車発進告知機能
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名前は違いますが、衝突回避、車線逸脱防止、自動ロー・ハイビーム切り替えセレナと共通ですね。
ステップワゴンのホンダセンシングは全車標準装備
出典:ホンダステップワゴンサイト
ステップワゴンはHonda SENSINGが全車に標準装備。
これは8つの安全装備からなるパッケージです。
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ステップワゴンのホンダセンシング
- 衝突軽減ブレーキ
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 渋滞追従機能付ACC
- LKAS(車線維持支援システム)
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
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他にも安全装備として
-
- VSA (ABS + TCS + 横すべり抑制)
- エマージェンシーストップシグナル(急ブレーキを後続車にお知らせ)
- ヒルスタートアシスト
などを備えています。
セレナ・ノアに標準でついている安全装備よりかなり充実した内容になっているわけです。
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価格が高くとも全車に標準装備させるのはホンダの企業理念とも考えられます。
そう考えると素晴らしくて、ここがステップワゴンの販売台数には表れていない、最大のセールスポイントだと思います。
ファミリーユースとしては、何よりも安全第一ですよね。
乗り心地、乗り降りのしやすさ、積める荷物のキャパシティ、他にも燃費や室内装備、走りなど比較項目はありますが、安全装備が最重要と考えます。
コストに余裕がある方はセレナもおすすめですが、ガソリン車で300万円、ハイブリッド車で350万円前後までという予算なら最初から安全装備が一通りそろったステップワゴンが、個人的に「推し」です。
ステップワゴン・セレナ・ノアの比較まとめ
販売台数はセレナがトップをゆき、ヴォクシーがそれを追いかけ、さらにそれをステップワゴン、ノアが後方から追い上げようとしているのが今の国内ミニバン市場。
セレナは最も最後にアップデートされ話題性も高い。
一方でステップワゴンは今ひとつ伸びないし、一見価格も高い。
でも、ステップワゴンにはホンダセンシングが全車標準装備でどのグレードを買っても最低限の安全装備は保障されています。
車の事故撲滅は国をあげて取り組まなければならない課題です。
安全装備が充実していると事故の減少が期待できます。
それは自分自身と同時に自分の家族、そして相手方とその家族を守ることにつながります。
だから、ボクはステップワゴン推しです。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました。